マニアックブログ
河野賢
河野賢氏といえば、手工クラシックギターの世界では日本を代表する名工といわれている人です。
河野氏は、東京高等工芸学校の木材工芸科に在学中、卒業制作としてギターを作り、それがきっかけとなって、まったく独学でギター製作を開始しました。
1960年にはスペインに渡り、ギター製作を学ぶことで技術を磨き、その後さまざまな名ギターを世に送り出しています。
河野氏は(株)現代ギター社の創立者でもあり、ギター製作とギター音楽の復興に生涯をささげ、1998年にこの世を去りました。
彼は日本の手工ギターの第一人者と言われており、材料のシーズニングが良く、狂いが少ないため、河野ギターのファンは数多く、河野氏の没後、さらにその作品の価値は高く評価されています。
独特なデザインや重厚で確かなそのつくりと、洗練された音の響きを奏でる河野ギターは、世界の著名なギタリストたちにも愛用されているんですよ。
河野ギターのそのクオリティは、今も継承され、作り続けられています。
ですが、河野賢氏が自ら製作したギターは新しく作られることはありません。
品質の高さもさることながら、ビンテージという付加価値が付き、さらに価値が上がっているんですね。