マニアックブログ
中出阪蔵
日本の手工ギターの先人といわれる中出阪蔵氏は、先日お話しした河野賢氏と並ぶ有名な日本の手工ギター職人です。
といっても、中出氏は河野氏とはまた違った経歴を持ち、10代で上京し、当時のヴァイオリン製作の先人と言われた宮本金八氏に弟子入りし、当初はギターではなくヴァイオリン製作を始めたんです。
ところが、スペインのギタリストであり、現代クラシック・ギター奏法の父といわれるアンドレス・セゴビアの初来日によって彼に強い影響を受け、ギターに興味を持ち、徐々にギター製作へと転向していき、戦後にはギター専業の道へと進みました。
もともとヴァイオリン製作を行っていたこともあり、その技術が生かされ中出氏のギターは他の職人のものと比べて全体的にやわらい音感で、音が出しやすいと人気が高く、初心者からプロまで幅広いレベルの愛好家が存在します。
中出氏は1993年に他界していますが、彼の残した作品はその後も根強い人気を誇っています。
また、その技術は弟子や後を継いだ3人の息子さん達に引き継がれ、今もなお生き続けています。
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