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YAMAHA (ヤマハ)のYSL-891Z Custom Zについて【トロンボーン】
楽器の中には世界的なプロ奏者などと協力して作られるものもよくあります。
YAMAHA (ヤマハ)のYSL-891Z Custom Zもその一つで、ワイクリフ・ゴードン氏とアンディ・マーティン氏の2名が開発に関わっています。
2人の奏者が開発に関わっているという事もあり、YAMAHA (ヤマハ)のYSL-891Z Custom Zには2種類の着脱式マウスパイプが採用されています。
ワイクリフ・ゴードン氏のNYタイプマウスパイプは、長めの全長に大きめの広がりのテーパーが特徴です。
力強い演奏ができるよう、フォルティシモの際も十分に息が入るようになっていますね。
音色は深みをもっており、柔らかさも感じられます。
広いコンサートホールや屋外などでも、しっかりと響きが届いてくれるでしょう。
アンディ・マーティン氏のLAタイプマウスパイプは、短めの全長にNYタイプと比べて緩やかなテーパーとなっています。
音がすんなりと立ち上がりますし、音色のコントロールもしやすくなっています。
明るく鋭い音色にはしっかりと芯もあり、ライブハウスやスタジオでの演奏に向いています。
マウスパイプ以外の特長としては、共付けによって作られたイエローブラス製一枚取りのベルですね。
やや長めの全長で、音色や吹奏感に絶妙なバランスを生み出してくれています。
イエローブラスをスライド外管に、洋白をスライド先端部に使う事で、心地よい吹奏感と素晴らしいレスポンスも得られています。
また二体式のスライド停止帯になっている事で微妙な抵抗が生まれ、より自由な演奏ができるようになっています。
YAMAHA (ヤマハ)のYSL-891Z Custom Zはポップスやジャズをはじめ、ジャンルを問わず活躍してくれるトロンボーンではないでしょうか。