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YAMAHA(ヤマハ)のLL36 2007について【アコースティックギター】
YAMAHA(ヤマハ)ではアコースティックギターのシリーズを複数展開していますが、その一つがLシリーズです。
Lシリーズは音質のバランスや演奏性の高さ、ダイナミックスレンジの幅広さなどを備えたギターで、繊細な貝のインレイと伝統的なスタイルも持ち合わせています。
LL36 2007もYAMAHA(ヤマハ)のLシリーズのうちの一つで、イングルマンスプルース単板を表板、インドローズ単板を裏側板とする、オリジナルジャンボボディ仕様のギターです。
表板のイングルマンスプルース単板には、YAMAHA(ヤマハ)の木材改質技術であるA.R.E. (Acoustic Resonance Enhancement)が施されています。
これにより鳴りに長期間弾き込んだかのような豊かさが生まれるのです。
LL36 2007の音色の持つ温もりや成熟感には、A.R.E.が大きく貢献していると言えますね。
また木の持つナチュラルな鳴りを余すことなく引き出してくれるノンスキャロップ・Xブレイシングを採用した事で、中低音にはさらなる深みと豊かさがが加わっています。
ネック形状は演奏時にしっかりフィットしてくれるようデザインされていますので、ポジションを問わずグリップには安定感があり、演奏性も高くなっています。
ネック・ボディ接合部は音の振動伝達効率を向上させるべく接合面積を広く取ってあり、このおかげでサスティンがさらに深みのあるものとなっています。
ねじれや反りの起こりにくい5層構造のネックにはマホガニーとローズウッドを使っており、またヘッド部を強化するためにボリュート加工もされています。
オリジナルジャンボボディはYAMAHA(ヤマハ)の伝統的なスタイルで、たっぷりとした音量やダイナミックスレンジの広さ、バランスの良い響き、透明感のある音色が魅力となっています。
木材の振動伝達率を活かす事ができるよう、仕上げを胴全面ラッカー塗装としており、これによって響きに豊潤さが加わり、また音も素早く立ち上がってくれます。
アバロンインレイをバインディングとし、さらに弦振動をしっかりと裏板に伝えてくれるスクエア・フレーム構造も採用していますので、レスポンスも抜群ですし、パワフルな響きや十分な鳴りの低音も得られていますね。
「ラグジュアリー」をコンセプトとするYAMAHA(ヤマハ)のLL36 2007。
皆様もぜひ一度お手に取ってみてください。