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Selmer(セルマー)のMark-VIIについて【サックス】


サックスの定番ブランドの一つとして知られるフランスのSelmer(セルマー)ですが、過去にはフランスから持ち込んだパーツをアメリカで組み立てて販売していた時期がありました。


セルマーUSAのブランド名でアメリカで販売されていたサックスは「アメリカンセルマー」や「アメセル」と呼ばれています。
アメリカンセルマーはラッカーの塗装方法や色、華やかなデザインの彫刻、U字管からベルまでの2番管をはんだで本体と溶接しているなどの点がSelmer(セルマー)と異なります。
フランスのSelmer(セルマー)から独立したセルマーUSAは、一時期はジャズ界で右に出るものはいないほどであったものの、1980年代にはその歴史を終えることになります。
そんなアメリカンセルマーの終焉を見届けたのがMark-VIIですね。


1974年発売のMark-VIIは、アコースティックから電子楽器へ移り変わりつつある音楽シーンへの対応を踏まえて作られたモデルです。
当時はエレキギターなどの大音量の電子楽器と共に演奏することも多くなったことから、サックスにもさらなるパワフルさが求められていました。
キイを大きくすることによって大音量で明るく力強い音色を得られたMark-VIIは、今でも多くのプロ奏者が愛用しています。

 

アメリカンセルマーではMARK Ⅵが人気ですが、Mark-VIIも実に魅力的なサックスです。
お試しになったことのない方は、ぜひ一度お手に取ってみてください。

 

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