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Altus(アルタス)のA1307について【フルート】
長野でフルートを作っているAltus(アルタス)は、スターリングシルバーをはじめとする4種の銀など素材の豊富さを特徴としています。
またスケール研究も手掛ける音楽家のウィリアム・ベネット氏と共に作り上げた独自の「アルタススケール」を採用し、正確な音程で正確な倍音を持つ音を鳴らせるという点もAltus(アルタス)のフルートの特徴ですね。
他にもスムーズなキィアクションと緻密な作りを兼ね備えてキィメカニズム、管楽器ならではの響きを生み出す座金形状、金ハンダを用いることで劣化しにくくしたトーンホールなど、随所に工夫が凝らされています。
初心者向けから上級者向けまで、多様なモデルを揃えるAltus(アルタス)ですが、その中から今回ご紹介するのはA1307です。
A1307はドゥローントーンホールの総銀製フルートですが、リップと管体リング、キィがスターリングシルバー(Ag925)、頭部管と管体がブルタニアシルバー(Ag958)、キィパイプがメタライズドシルバー(Ag997)と、異なる銀が使われています。
高純度のブルタニアシルバーを用いたことで、Altus(アルタス)らしい柔らかな音色でありつつ奥行きや濃密さも生まれています。
硬いメタライズドシルバーをキィパイプに採用し耐久性も高くなっていますし、粘りがありなめらかにしなるSP-1バネも用いられています。
銀ならではのたっぷりとした倍音に、アルタススケールが生み出す安定感のある音程バランスも備え、申し分のない仕上がりとなっています。
ドゥローントーンホールの総銀製モデルにはA1207もありますが、こちらはA1307よりも音色が明るめですね。
A1307やA1207の他にも、Altus(アルタス)には様々なフルートが揃っています。
ぜひご自身の好みにあったモデルをお探しになってみてはいかがでしょうか。